5月4日(水)
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ホテルの窓から。夜明け前、この景色も最後と思うと・・・

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ホテルの窓から。夜明け前

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ホテルの窓から。

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ホテルの窓から。

朝食を済ませて、1泊分の荷物とそれ以外に分ける。
大きい荷物は明日まで預かってもらえるよう依頼してチェックアウト。
恒春・墾丁へ向かう。

昨日下見しておいた高雄駅前のバスターミナルへMRTで移動。
窓口でバスの切符を買い待つ。

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レシートのような、感熱紙にプリントアウトしただけの切符

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鵝鑾鼻行きのバスは少し遅れて8時過ぎに到着。

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バス車内

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車窓から見えたのは、鉄道?高速道路?


バスに無事乗ることが出来たら、次の心配はちゃんと恒春で降りることができるかどうか。
車内には電光掲示で停留所名が表示されていた。これなら安心。
2時間の長旅、車窓風景を眺めながらうとうしつつ過ごす。
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次のバス停の表示

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照泉寺(青色のお寺)

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海が見えてきた。

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恒春(軍の演習場?)

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恒春空港

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恒春入口。月琴のモニュメント

10時すぎ恒春着。
バスを降りると此処はどこ状態。まぁ初めての場所なのだからあたりまえ。
正面の立派な建物は警察署。よくみると隣にバスターミナル。
地図と見合わせ現在地を把握。バスターミナルまですすむと、南門が見えてきた。

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警察署


恒春古城は海角七号のロケ地だけではなく、立派な二級古跡。 南門はロータリーの中心に保存され、車は南門をぐるりとよけて走ってゆく。
正面と側面に四角い穴。説明板によると大砲の穴。他の門では見かけないように思う。
日本軍からの防御用に作られた城ならではなのか。
南門の横に城壁の残りと思われる土塁。近づいて見ると更に続いている。

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南門

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為日本東北大地震

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土塁


城壁の土塁に沿って東門へ進む。途中、城壁を遮るコンクリート壁が現れる。
恒春国中らしい。壁はあるが、それを乗り越える階段がある。
登ってみるとグラウンド。通り抜けさせてもらう。
校舎の壁には国境の南の文字。恒春だなぁ。

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学校の壁画


グラウンドを抜けるとまた階段があり、ここから先は復元された城壁の上を歩く。
幅があるので平気だが、結構な高さがある。

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東門へ


10時半、東門に到着。
東門は門の上の城門楼はなく、柱の位置を示す短い石柱のみ。
門の東側が切られ、道路が通っているので門を通らずに町に入ることができる。
門の中では犬が2匹、暑さでだれていた。(ちょっと気持ち悪い)

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東門


門の外には、柱の上に城門楼のようなものがあり、搶孤と書いてあった。
死者を弔い、平和祈る祭りで使用されるらしい。

東門の先は復元された城壁が続くが登り口もなく、城壁の下を歩く。
10時50分北門到着。
北門も門の上の城門楼はない。
北門の前には、海角七号で見たとおりのM41戦車が止まっている。


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北門


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M41戦車
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北門から伸びる城壁

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南国


北門からは再び復元された城壁の上を歩く。
城壁は途中で崩れ終わり、その先に東門。
11時過ぎに東門到着。東門の周辺は城壁などの修復を行っていた。
東門は海角7号でバスが通り抜けられる抜けられないともめるシーンで出てきた門。
門の外側は家が迫りちょっと行き詰まる感じ。


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東門

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東門のそばに恒春鎮石碑公園、通り過ぎようとした時
車から降りてきた赤ちゃんを抱えた男性がこっちに来なさいと手招きする。
行って見ると、石碑碑公園に大きな樹、そしてよい香り。
鐵色樹というらしい。
1年に1週間のみ小さな芳香を放つ黄色の花が咲き
花が落ちるのは黄金のシャワーのようらしい。
稲荷屋の行ったときはすでに半分くらい花が落ちていたが
その落ちた花が黒い岩を黄色に染めていた。
このあたりでもこの樹はオンリーワンという話だった。
説明してくれた男性は原住民(パイワン族?)だといっていた。

石碑公園はその名のとおり石碑が集まっているが、
旧日本軍の石碑等で文字は削り取られている。
なんとか陸軍と読める部分もあった。
案内してくれた男性は元の文字を知っているようだった。
(怪しい英語と中国語の会話なのでちょっと違うかも・・・)
彼らはこの石碑をどのように思っているのだろう?

男性と別れて付近を散策、さんご礁の隆起したちょっと不思議な小山、猴洞山を歩く


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恒春鎮石碑公園

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鐵色樹(ドリペテスリットラリス)

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黄金雨


4つの門を見たので、次は海角七号のロケ地巡りへ
まずは主人公、阿嘉の家へ

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海角七号のロケ地:阿嘉の家


50NTD払って建物の中へ
靴を脱いで2階に上がり、カメラを渡すと少女が(半ば強制的に)写真を撮ってくれる
いったい何枚撮ってくれるのかと思うほど、次はこっち、次はこっちと移動させられ
写真撮りまくり(笑)
1階に戻ると馬拉桑の広告や、茂伯のギブスがあった。奥の部屋は台所で
お昼近かったので普通に料理中。この家に住んでいるわけではないだろうにちょっと不思議な光景。


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稲荷屋@阿嘉の家


次に、ロケ地となった郵便局に向かう。阿嘉の家のすぐそば。
途中には城壁の残骸。阿嘉の家と郵便局を結ぶ道は城壁を崩して突き抜けた道でつながれていた。
映画の中でいろいろ事件の起きるコンビニをみたり、恒春の町を歩き回る。(12時半)

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城壁の跡

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海角七号のロケ地:郵便局

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海角七号のロケ地:煉瓦の壁

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海角七号のロケ地:いろいろ事件の起きるコンビニ前


ロケ地巡りの後は、出火奇観と石碑巡りして水族館へ
一番車のとおりの多そうな警察署の前に戻りタクシーを捜す。

お昼なってしまったのがまずいのか、なかなかタクシーが捕まらない。
小さな町だとタクシーもいないのか・・・
ようやくタクシーがみつかる。
運転手に行きたいところのリストを見せる。運転手曰く「NoProblem」
まず最初は出火奇観へ。
歩いていけそうな距離とは思うものの、途中に軍の演習場のあるようだし
タクシーで行くことにしていた。
駐車上に着くと、運転手はここはタクシーが来ないから待っていると言う。
最初からそのつもりなのだが、分かってもらえていないのかちょっと不安になる。
12時55分出火奇観着。ここは地面から天然ガスが噴出し燃えている不思議なところ。
少し地味だが確かに燃えている。昼よりも夜のほう見ごたえあるらしい。
(とはいえ、このあたりは墓地が多く、夜出歩きたいところではないかな。)

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出火特別景観区

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出火特別景観区

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出火奇観

次に石門古戦場碑へ(13時23分)
タクシーは駐車場で待っていてくれる。
駐車場から石碑までは階段。小走りに駆け上がる。

西郷従道率いる日本軍と原住民が戦った古戦場、
山頂には「澄清海宇還我河山」と書き換えられた石碑(元は「西郷都督遺蹟記念碑」)と
土台だけ残っている「征蕃役戦死病没忠魂碑」の台座。

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駐車場の石門古戦場碑誌

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駐車場からの階段

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澄清海宇還我河山

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「征蕃役戦死病没忠魂碑」の台座

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石碑傍からの景色


階段を降りて駐車上に戻ると、タクシーの運転手さんが
「慢慢走」と書いたメモを出す。
急がなくてもいいということなのだが、従量制のタクシーで言われてもなぁ。
とりあえず「謝謝」とジャパニーズスマイル。

石門古戦場碑は知っていた運転手も、次の琉球藩民の墓は知らないのか、
稲荷屋が石門古戦場碑を見ている間、運転者は地図と睨めっこしていた。
石門古戦場にくる途中に標識があって通り過ぎたのは、稲荷屋は確認していたので
問題はないと思っていたのだが。

タクシーはもと来た道を戻るかと思いきや、道を外れる。
一方通行だったな?と考えていたら、温泉の前で止まる。
日本皇太子宿泊の温泉らしい。中で写真撮れると言うが、
温泉で何を撮る?とりあえず、中に入って昔の写真のパネルを見学。
高松宮宣仁親王が新婚旅行でご休息されたらしい。

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温泉名所:清泉

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温泉名所:清泉

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温泉名所:清泉


沖縄藩民の墓は車道からちょっと外れたところにある。
道が細いので、あまり奥に入らずにこの辺で止めて待っていてと伝えるが、大丈夫と進んでいく。
少し先に車を回転させる事のできるスペースがあり、そこで待ってもらう。
車から降りてすすむと、微妙に違和感のある鳥居がありその先に墓があった。

合掌

ネットで調べた際には、大日本の文字が消されていると書いてあったが、色が入っていないものの、文字は残っていた。

稲荷屋自身は沖縄(石垣島)の人とは縁はないが、
日本と台湾のいろいろな関係の始まりがこのお墓に結びつく。

宮古島の人達が那覇から帰る途中遭難し、このあたりに漂着。
助かったものの原住民と意志疎通ができず大半が殺害されてしまう。
(66人もの人が漂着し、原住民には脅威と感じたらしい)
これが元になり、日本は軍隊を派遣、今の海洋生物博物館あたりに上陸、
先ほどの石門で闘いとなった。
(日本は戦いに勝利するが、戦死者以上に病死者を出してしまう。)
恒春の城も日本軍への備えでこの話に繋がる。
いろいろ書いてもコピペでしかないので省略。

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鳥居

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沖縄藩民の墓


お墓参りのあとは海洋生物博物館へ。
博物館に着いてタクシーのメータは700NTDちょっと。
いろいろ回ってくれたので1000NTD払ってお釣りなしとする。
元々チャーターしてもそのくらいかと思っていたし。

タクシーは浪漫墾丁書いてある。墾丁は地域名
ろまんこんてい?ロマネ・コンティ?ワインみたいな名前と思うが、
中国語ではケイデン。となるのでそんなわけはない。

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タクシーと別れて、まずは博物館敷地内の日軍「討蕃軍本営地」記念碑へ
(普通はまっすぐ海洋生物博物館だろうけど)
ほとんど訪れる人はいないだろうが、きれいに整備されていた。

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日軍「討蕃軍本営地」記念碑

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日軍「討蕃軍本営地」記念碑


マンゴーシェイクで喉を潤す。
本当にマンゴーの実をミキサーにかけ、フレッシュなのはよいのだが
カップに印刷された店名「鮪寿司」というのがなんとも違和感(笑)

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マンゴーシェイク


博物館は大きくて綺麗。
ジンベイザメも泳ぎ、給餌のショーもあった。
規模も大きく、ゆっくり楽しむ。

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国立海洋生物博物館

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鯨のモニュメントのプールを楽しそうに走る子供(「日本だったら危ないから入ってはいけません」かな?)

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屈曲したトンネル水槽

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難破船をイメージした展示

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難破船をイメージした展示

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難破船をイメージした展示

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深い海草水槽

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牡蠣の養殖のイメージ。こんな展示は初めてみた。新鮮。

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海のごみをテーマに取り上げたコーナー

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ジンベイザメ

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ジンベイザメ

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録画中の表示。警告でなく、笑ってというのが感じいい。

博物館を楽しんでいるともう16時。
地理不案内もありそろそろ、墾丁のホテルへ向かう。
バスはタイミング悪そう。バス停をうろうろしていると白タクらしき男性が寄ってくる。
白タクは嫌なので、避ける。
普通のタクシーもいたのでタクシーを利用。
恒春を通り過ぎて墾丁へ、思ったより距離がある。 途中風力発電の風車が見え、その下には原発。
更に進み、海角7号の舞台となったホテルを通り過ぎ、ホテル着

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福容大飯店


チェックインではCanYouチャイと話しかけられる状態。
日本語は不可なので、怪しい英語の出番。
チェックインの手続きの他に、シャトルバスの説明があった。
18時以降は町への定期便が出ているらしい。

とりあえず部屋へ
リゾート地のホテルで、部屋にはスリッパではなくサンダルがある。
ただ、ツインルームとはいえなぜ4足も?(笑)

ホテルのすぐ前に帆船石が見える。その先には明日訪ねる鵝鑾鼻の灯台
暗くなり、灯台が光り始める。

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帆船石と鵝鑾鼻の灯台

シャトルバスで出かけるつもりもなく、ホテルで簡単に食事を済ませようとするが
ホテルで食事ができるところは一カ所だけ、メニューも一つだけ。
中国語しか通じない中学生バイトのような店員さんと難しい会話の末なんとか食事
疲れる食事だった(笑)


ホテルには、日本を応援するメッセージ。台湾の南端まで・・・感謝

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日本のために祈る@福容大飯店

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頑張れ日本@福容大飯店